シゴフミ2 〜Stories of Last Letters〜 作:雨宮諒 イラスト:ポコ メディアワークス(電撃文庫) 2007.3 超個人的評価:★★★☆☆ 死んだ人が最期にたった一人にあてて書くことができる手紙、シゴフミ。 それを届ける少女、文伽と相棒の杖マヤマが出逢う三つの物語。 一巻から話を追うごとにちょっとずつ作風が変わっている気がするのはわたしだけ? 若干ウツ系というか、現実路線というか。 とりあえず一つずつ行こうかな。 「英雄になる瞬間(とき)」 シゴフミを受け取ったことによって期せずも英雄となった新米消防士の進。 そのうちに彼は自分が英雄であることに酔い、自分を見失っていく。 以下ネタバレなつぶやき(反転) ▼ いやー、まさか死ぬとは。 救われねえ…… 「青い空、白い猫」 死んでしまった飼い猫が幼い飼い主にあてて書いた手紙。 夏の空と蝉と少女。 この巻唯一のハートウォーミング系。 ラストの一文はないほうが個人的に好み。 「キューピッド」 人の恋路の手伝いをすることを趣味にしている少女。 そんな彼女とちょっとしたことで親しくなった花好きの少年。 ある日、少年への恋の橋渡しを頼まれた主人公。 彼女は自分も実はこの少年のことが好きであることに気づきます。 ▼ そんななつかしさ漂う展開なので、少年の方も主人公が好きというほんわか系のエンディングを迎えるかと思いきや失恋。 現実ってそんなもんだよね…… 3本中2本があんまりハッピーエンドとは言えない終わり方。 2巻でこんな状態だったらこれからどうなっちゃうの?? さらにウツになるのか、ハッピーエンド路線に戻るのか。気になって仕方がないです。
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