シゴフミ 〜Stories of Last Letters〜 作:雨宮諒 イラスト:ポコ メディアワークス(電撃文庫) 2006.10 超個人的評価:★★★-☆☆ 死んだ人が最期に書くことができる手紙、シゴフミ。 時にそれは家族へ、友人へ、恋人へ届けられる。 そしてその手紙を配達する一人の少女。 レトロな郵便配達夫のような格好をして、手にはちょっと変わった杖マヤマを持っている。 彼女の名前は文伽(ふみか)。 今日も文伽は黒い切手の貼られた手紙を、大切な人の所に届けます。 読み始めて、とりあえず頭の中に「ポストガール」と「死神のバラッド」と「キノの旅」が浮かんだ。 あの三つを足して3.2くらいで割った感じというのが正直な感想なのですが。 キーワードは「郵便配達」「死ぬ間際」「少年っぽい相方」 3つめに関しては死神のバラッドにもいたような。名前忘れたけど猫が。 安心して読めるけど、新しさはあんまりないかな。 1話。 二人の死んでしまいたいと思っている女の子の片方が事故で死んで、もう一人に手紙を送るお話。 二人で一人だよ、半身だよとか、死にたいという感覚がナイーブでくすぐったかった。 ちょっと共感して読めそうもないので、この二人は百合だと自分に言い聞かせながら読んでみたらいけた。 わーい百合マジック。 最後に二人が会話してしまうシーンがあるんですが、そこは話せない方が好みでした。 救われすぎてしまってなんだかな、です。文伽がいる意味なくなっちゃうじゃん。 それに対して2話のマジシャンの人が救われてなさ過ぎ。 ちなみに物語は不器用なマジシャン助手の女性が、マジシャンで恋人でもある男にシゴフミを書くという話。 とか思っていたらそれは3話でフォローされてました。なるほど。 話が進むごとにちょっとずつおもしろくなってきている気がするので、もうちょっと続きを読んでみようかなと思います。
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