暗い宿 作:有栖川有栖 角川書店 2001.7 超個人的評価:★★★★-☆ 相変わらず書庫整理中です。 火村シリーズのミステリ短編集。 これはもう文庫版を買い直すことに決めました。 嗚呼、ハードカバーがどっさり収まるような本棚の置ける大きな家に住みたいものです(遠い目) 収録作品は 「暗い宿」 偶然立ち寄った廃民宿で、アリスは死体に出会う。 「ホテル・ラフレシア」 推理作家としてホテルの推理ゲームに招待されたアリス。仕事を抱えてついてきた火村。 「異形の客」 冬の温泉旅館。包帯ぐるぐる巻きの不審な男。そして不可解な殺人事件が…… 「201号室の災厄」 学会明け、シティホテルに宿泊した火村。偶然居合わせたロック・スターの手によって強引に「突然現れた死体」の謎を解かされることになる。 の4編。 あらすじは私の覚え書きみたいなものなのであんまり役にたたないかも(テキトーテキトー) 「ホテル・ラフレシア」と「201号室の災厄」が好きでした。 ホテル〜は事件という事件が起きる訳ではありません。 謎解きゲームの進行の中で起きる事々で話が進んでいきます。途中引用されている『ホテル・カリフォルニア』の歌詞がとっても印象的でした。 でもこういう作品って、人間をすごく大切に書く有栖川さんだからできるんだようなあって思ったり。 ホテルで開催された推理ゲーム。おもしろそうでした。 こういうの、機会があったら1回参加してみたいです。 201号室は火村ファン必読というカンジです。 火村先生が格闘したりします。 ロック・スターとの舌戦も楽しい。(火村はピンチですが) 両方に共通しているのは結末の意外性、かな。 しかしミステリ系(さらに短編)をネタバレしないように語るのって難しいですね。
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