双頭の悪魔 作:有栖川有栖 東京創元社(創元推理文庫) 1999.4 超個人的評価:★★★★-☆ 前回の事件で心に深い傷をおってしまった英都大学推理研究会の紅一点、マリア。 彼女は変わり者の芸術家たちが集う閉じた村、木更村へと向かい、戻ってこなくなってしまう。 江神次郎をはじめとする推理研のメンバー達はマリアを説得するために木更村へと旅だった。 なんとか村までたどりつく彼らだったが、入り口で門前払いをくってしまう。 二度目の挑戦で江神だけはマリアと接触することに成功するが、その直後村と外を繋ぐ橋が濁流に流され、断絶。 別れ別れになった推理研のメンバーたち。しかも双方別々の殺人事件が発生して…… 江神シリーズ第3弾。 初めて読んだとき、2巻に引き続きヒロイン?がマリアだったことがすごくうれしかった記憶があります。 前回の終わり方だとあのままマリアが推理研をさってしまってもおかしくないカンジだったので。 有栖川さんの作品って、なんとなく男性キャラがメインで女性キャラは結構単発登場なイメージがあります。 そこは腐ったわたしにはおいしいところだけれど、個人的にマリアは好きなのでまた別問題。 アリスとマリアのなんだかみょーにういういしい関係が好き。 この巻ではすれ違ってばかりでちょっと悲しいですが、それもまたよし。 今回やっと出た第4巻「女王国の城」を読むために再読しました。 ノベル化・文庫化が待ちきれずハードカバー新品で買ってしまいました。 とはいえ、持ち歩きには適さない重さなのでまだ手を付けられずにいます。 なんだか読むのが怖い気がしないでもない今日この頃。 夢じゃないよね。 中学生のころから待ち続けて、遂に大学を卒業しちゃったよ。 がんばって一気読みしようと思います。
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