NO.6 #2 作:あさのあつこ 講談社(YAエンターテイメント) 2004.2 超個人的評価:★★★★+☆ 殺人の罪を着せられながらも、ネズミの手引きでなんとかNO.6から脱出した紫苑。 母、火藍からのメモに記されていた「ラッチビル」という名称をたよりに捜索を開始するが…… イヌカシ、力河など新しいキャラクターも登場して、物語の進展を匂わせる第二巻。 NO.6を出た紫苑は貧民街の生活にとまどいながらも柔軟に適応していきます。 そしてそんな紫苑を時に導いたりつきはなしたり、なんだかんだ構ってしまうネズミ。 ふたりの掛け合いにはニヤケ笑いが止まりません。 ほんと、怖くて外で読めません。 もうなんていうか名台詞だらけです。 「おれとNO.6とどっちを選ぶ」byネズミ そこは比べるところなのか?っていうか普通悩むところなの紫苑?! 「ぼくはきみの敵にはならない。絶対にならない。何があっても、殺されても、きみの側にいる」by紫苑 どんな愛の告白ですかー。 もう、なんなんだおまえら!! 貧民街の描写のリアリティとか、先の読めない物語の骨格がしっかりとしているからこれだけ安心して読めるんですよね(と自分の暴走をちょとだけフォローしてみる)。 今回ラストで大ピンチな沙布ちゃんの今後も気になるところです。
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