NO.6 #4 作:あさのあつこ 講談社(YAエンターテイメント) 2005.8 超個人的評価:★★★★+☆ 捕らわれた沙布を助けるため、紫苑たちの作戦が始まった。 力河の手引きでNO.6の高官をおびき出し、おとりを使って情報を引き出す。 曰く、もうすぐ西ブロックで人狩りがあるのだという。 人狩り__清掃作業と称して、住人たちを無差別にさらい矯正施設にぶち込む…… それは危険な、それでいて紫苑たちにとってはまたとないチャンスだった。 3巻で動き出した物語が徐々にその姿をみせはじめたかな?という第4巻です。 沙布ちゃんのピンチは継続中です。 なんかよくわからないけどえらいことになってない? ポジション的にはヒロインなはずなのに、紫苑とネズミの関係性から微妙な立ち位置にいる気がする。 ところで真のヒロインはネズミだと私は勝手に考えているのですがいかがでしょう。 (と、とりあえず無茶なことを言ってみる) あとイヌカシの疑惑とか。以下ネタバレ込み(反転) ▼私はわりと最初っからこの子を女の子かなーと思って読んでいたので、ああやっぱりねという感じだったんですが。 一応驚くところなのかなあ。うむ。 気がつくとみんなが紫苑大好きですね!! この天然タラシめ。 とここまで、あえて外堀から書いてみました。 そう、今回の私的メインはやはり…… 紫苑→ネズミの愛の告白!!! 告白しましたよ。 あーあ…… もはやこの衝撃の展開にびっくりしすぎてなにも出てきません。 というか作者のあさのさんにものすごい踊らされてる気がするんだけど。狙ってるのかー。狙われてるのかー。 違うんだ。紫苑の言った台詞はまあ、ようやくするときみがいないと生きていけないとかそんな内容のもの。 でもさ、これだけだったらがんばれば(?)NO.6から出て心底頼れるものがネズミだとか依存関係とかそういう風にも読めるじゃないですか。 なのに…… なのに!! 「それは、まっすぐで単純な愛の告白だった」 愛ーーー!! 愛って、言っちゃったね…… これは、あれかな。人類愛とか友愛とかそういう感じの愛……じゃないような気がするなあ。 もっと、執着とか憎しみとかそんな感じのどろどろした方だと思うなあ。 もう、この二人がどうなるのか先が読めなさすぎて、夜も寝られません(っていうのはオオゲサにしても) もうこんなにも執着しあう二人のラストは結婚か死にオチしかないんじゃないかなあ…… でも死にオチはやだなー。この状況だと間違いなく死ぬのはネズミの方だしなあ。 えーと、とりあえずハッピーエンド希望です。
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