NO.6 #5 作:あさのあつこ 講談社(YAエンターテイメント) 2006.9 超個人的評価:★★★★+☆ 人狩りを利用して矯正施設内へと潜入した紫苑とネズミ。 しかし、そこは彼らの想像を遙かに超越した残虐な場所だった。 残された火藍は、力河とイヌカシは、沙布は…… 物語は新しい側面を見せ始める。 矯正施設内の描写がすさまじいです。 でもこういう場面はこのぐらい書き込んでくれた方がリアリティがあっていいのかもしれません。 人を押しのけ、踏みつけ、それでも目的の為に進む二人。 紫苑とネズミがらぶらぶなのはもう言うまでもありません。 矯正施設でのあまりの惨状に自分を見失いそうになる紫苑。 狂ったら見捨てていけという紫苑に、そうしたら殺してやると応えるネズミ。 もうそれだけでも私の妙なスイッチが入りそうな状況なのですが…… そのあとにも待ちかまえている素敵会話の嵐。 殺す前に一応本当に狂っているか確かめてくれという紫苑に対して 「キスしてやるよ(中略)喉をかききる前にキスしてやる。おれが、あんたよりずっと上手にお別れのキスができるって思い知ってから天国にいくといい」 なーにーそーれー!! しかも対する紫苑がそれを冗談だと受け流してくれればこう、気分的に冗談ですむのですが…… 「それはだめだ。(略)よけいに錯乱する」(←おおまじめ。しかも真っ赤になって) だめだ私が錯乱しそうだ…… もう、この本BLに分類しちゃだめかな(遠い目) なんとかこの書評モドキの内容をまっとうな方向に戻したいと思う今日この頃ですが、このシリーズに対しては冷静になれない自分がいます。 腐発言が苦手な皆様。本当に申し訳ありません。 次こそは……まっとうな感想を書くんだ。 がんばります。
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