シャーロック・ホームズ全集1〜シャーロック・ホームズの冒険 作:サー・アーサー・コナン・ドイル 訳:阿部智二 パシフィカ 1977.10 超個人的評価:★★+☆☆☆ 活字中毒キャンペーン中で、原点に返ろうと思って手にとってみました。 思えば有栖川有栖の火村シリーズにはまった中学生時代。 友達がフジリュー版の封神にきゃーきゃー言っている横でひたすらに読みふけっていた記憶があります。 (いや、封神も好きだったわけですが……普賢!!) そこから森博嗣とか微妙に王道じゃないカンジ(失礼!)のミステリに行き、今に至る(?)ワケでございます。 そんなワケで原点です。 職業名探偵のホームズ先生と医者で助手兼記録係のワトソン君の短編集。 ホームズが推理以外は意外と生活能力がなかったり、結婚してワトソンが家を出るまで二人が同居していたり。 また、ワトソンは事件が起こると本業の医者も奥さんもほっぽってホームズのもとへ駆けつけてしまったりとか。 意外とトキメくポイントも多めでした。 トリックが蛇?!とか、事件の決め手が足跡とか、内容は結構のどかなのかもしれません。 そういうのは今から見るとちょと物足りなく感じたりする部分もあるけれど、やっぱり原点でした。 読んでて、何カ所か火村シリーズの中でアレはパロディだったんだ!!というシーンを見つけてうきうきしてしまいました。 有栖川ファンで未読な方は読んでみるとテンション上がりますよ!!(どんな紹介だ……) ちなみに収録作品は 「ボヘミアの醜聞」「赤髪連盟」「ボスコム渓谷の悲劇」「五個のオレンジの種」「唇のねじれた男」「青い紅玉」「まだら紐」「技師の親指」「独身の貴族」「緑柱石宝冠事件」「ぶなの木立」
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