largo<ラルゴ> 作:榎田尤利 イラスト:依田沙江美 笠倉出版社(クロスノベル) 2004.2 超個人的評価:★★★★-☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 音大生の設楽六実は同級生の桜田凛が嫌いだった。 早口な関西弁も、屈託のなさすぎる性格も、たくましいガタイも、そして何よりも凛のたぐいまれなピアノの才能が…… 嫌いながらも、惹かれずにはいられないきらきらした演奏。 六実は凛に自分の為にピアノを弾くように要求する。 そのために凛が要求してきたのが、キスだった。 不安定な距離感に揺れ動く二人、そんな彼らに近づく六実を狙う同級生の前原。 果たして彼らの恋はどうなってしまうのか…… ののしりあっているカップルきたー!! そういうのが大好きなのです。うふふ。 ずーっと受のことを好きだと言い続けている天才肌の攻と、攻のピアノの才能にコンプレックスを刺激されながらも惹かれてしまう受。 ナイスな葛藤成分でした。 当て馬?な感じの前原くんも謎キャラで良い味だしてました。 ポジションは憎まれ役なのに、飄々とした態度のおかげかあんまり腹が立たない。 ひょっとしたら彼、すごくいい人なのかも? ただし主人公の六実はもし女の子だったらかなり嫌いなタイプになるような気がする。 2人の男の間で揺れ動いたり、簡単に惑わされたりしてさ。 でもなぜかそんなに気にならないのはBLマジックか。 目のフィルターが強力すぎるのかしら……
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