きみがいなけりゃ息もできない 作:榎田尤利 イラスト:円陣闇丸 ビブロス(ビーボーイノベルズ) 2003.9 超個人的評価:★★★+☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 ごく一部に熱狂的なファンを持つ売れない漫画家の仁木。 その一方で生活能力は赤ん坊並で、幼馴染みの東海林の手を借りなければまっとうに生活できない有様だ。 そんな時にやってきたメジャー出版社からの掲載のチャンス。 いまいち乗り気でない仁木をよそに話は進んでしまう。 この変化が安定していた二人の関係を大きく変えてしまい…… このタイトル「きみがいなけりゃ息もできない」は恋愛的な比喩表現ではなく仁木には本気で生活能力がありません。できないし、そもそもやる気がないというテイタラク。 それに対する東海林は画廊の次男坊で何をやらせてもパーフェクトな男(しかもすこぶる面倒見がよい) この二人の掛け合いとか、関係性とかが新鮮でおもしろかった。 しかしここまでダメな受子は初めて見たよ。 恋愛ものとしての側面だけではなくて、仁木の漫画家としての成長も描かれているのが印象的でした。 ダメなひとだけど、漫画に対する想いとか芯はしっかりとした子なのよね。 仁木の漫画の描写がすばらしいです。 こんな漫画あったら読んでみたい。
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