篝火の塔、沈黙の唇 作:玄上八絹 イラスト:竹美家らら 幻冬舎(ルチル文庫) 2007.5 超個人的評価:★★★+☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 華道で知られた敷島子爵の嫡男として生まれた椿。 しかし盲目になってしまったために家を継げず、島の灯台で幽閉生活を送っている。 まれにやってくる兄たち(側室の子)にはひどく嬲られることもしばしばだ。 ろくなものもあたえられず、老いた侍女と立った二人きり。 ある日、灯台に兄たちの計らいで一人の男が送り込まれる。 彼、十佐はかつて椿の父親を殺した男だった…… これでもか!!と押し寄せてくる不幸設定。 最後の最後の最後まで心中オチだったらどうしようかと思いながら読みました。 場所が場所だしね…… 少なくともそれはなかったです。 この結末にたどり着けるのはすごいです。 目の見えないせいで十佐の正体に気づかない椿と、侍女の千代にきつく言われているせいで椿の前では口を聞かない十佐の関係性はなかなか好きかも。 おさななじみ&主従バンザイ 個人的に兄たちの椿虐待のシーンはそんなになくてもいいかなーと思ったり。 痛いのは個人的にどうも苦手です。 ラストの二人はなかなかによい主従でした。 (それどんなまとめ?!)
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