ライバルも犬を抱く〜ドクター×ボクサー2 作:剛しいら イラスト:石原理 成美道出版(クリスタル文庫) 2000.1 超個人的評価:★★★+☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 シリーズ2作目。 6回戦ボクサーの橋口徹。 彼の日常は大好きな外科医の加藤とボクシングの間に成り立っている。 ボクサーとしての成長や周りの期待も高まる中、徹の体に傷をつくるスポーツにあまりいい顔をしない加藤。 ライバルの西條に妙に?気に入られたり、あたらしいコーチがついたりとトラブルの種も耐えない二人だったが…… 連作短編形式でつづられる二人の物語ですが。 大人げないというかかなり心の狭い加藤の束縛がすさまじいです。 時々あんたは子どもかとつっこみたくなります。 一方で徹もそれをうれしく思ってしまったり、さりげない色香を放っていたり(無自覚で)します。 なんかもうお前ら勝手にやっとれ!!と思いながらもよんでしまうんですよね。なぜか。 素敵にそのまんまな感じのサブタイトルも健在。 「ライバルは犬を抱く」 「レディは犬を嫌う」 「ダンサーが犬を蹴る」 などなど。 読んでみれば確かにその通りなんだけど、一体何事がおこるのかちょっとわくわくしてしまいます。 この犬はリアルに加藤の飼い犬のカインとアベルだったり、徹の比喩だったりするんだぜ!!(となんだかテンションがあがってみる) とりあえずこのシリーズはいかに古本屋の100円コーナーで続きを見つけるかに命をかけています。 絶版っぽいんですよね……(遠い目)
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