西の善き魔女Wー世界のかなたの森 作:萩原規子 イラスト:佐竹美保 中央公論社(中公文庫) 2005.4 超個人的評価:★★★+☆☆ 隣国からの要請をうけて、伝統ある竜騎士として出立したユーシス。 彼を追ってカグウェルに向かうことを決めたフィリエルに、レイディ・マルゴットは思わぬ人を連れて行くようにと告げた。 彼女の名前はイグレイン。かつて女学院でフィリエルに剣の稽古をつけてくれた、先輩だ。 ユーシスたちを追って旅をするフィリエルたち。 彼女たちを思うアデイルは。 そして、姿をくらましているルーンの行方は? そんなこんなな4巻です。 本格的に世界観がんん?ってなる4巻。 だって竜ですもん。 しかもそれがドラゴン系とかのファンタジーな生物ではなく、どう考えても恐竜。 そんなものがのっしのっしと闊歩しております。 女王制の問題と、国際問題と、むしろ超個人的な問題とが次第に輪郭を表し始めます。 今回の注目はイグレインですかね。 あいかわらずフィリエル大好きな彼女が素敵です。 むくわれてないのがなんともせつない。 自分の気持ちに気づいていないアデイルもはがゆい。 ここの兄妹は素直に応援したくなります。
|