西の善き魔女Z〜金の糸紡げば 作:萩原規子 中央公論社(中公文庫) 2005.10 超個人的評価:★★★★-☆ 思えば6巻読んでから大分間があいてしまいました。 西の善き魔女、7巻です。 7巻は番外編。フィリエルとルーンの出会い編です。 セラフィールドで暮らす少女、フィリエル8歳。 彼女が家族と呼べるのは天文台に暮らす父親のディー博士と、彼女の面倒を見てくれるホーリー夫妻。それから動物たち。 貧しいながらも満たされていた荒れ地にある日一人の子どもが連れられてくる。 小さくて、薄汚くて、まともに口も聞かずに数字ばかりの世界に没頭する子どもに博士は名前を着け、弟子としてそばに置くことにするが…… それがフィリエルにはなんともおもしろくない。 意地悪をしたり、おねえさんぶってみたり、そのうちに二人は次第と心を通わせていく。 わりと早いうちからルーンがフィリエルのことが大好きなのがわかってほんわかします。 なんだろうね。刷り込み現象? ちょっとずる正常?に戻っていくルーンとか、あっちこっちに跳んだり跳ねたりしているフィリエルの心情とかも自然で安心して読めます。 西の善き魔女は番外編の方が好きかも知れません。
一人の女性を愛して、彼女への思いと研究だけに生きた博士はもしかしたらすごい萌えキャラなのではないだろうか……って、あれ? |