曙光の誓い 作:花田一三六 イラスト:金田榮路 中央公論社(C☆NOVELS) 2006.12 超個人的評価:★★★+☆☆ 父の発掘調査についてモンゴルまでやってた勝太郎少年。 彼らは思わぬ陰謀に巻き込まれて、夜襲にあう。 敵のねらいは?一体なにがおこっているのか? わけもわからず、ただ息子逃がそうとする父に背中を押されて彼は駆けだした。 託された鞄、一つの約束、そして銃声。 遠い異国の地で少年と、そして傷ついた少女の冒険が始まる。 ものすごい勢いでイラスト買いをしてしまいました。 お金を持っているときは危険です。 が、今回は結構当たりだったと思います。 花田さんの文章は、最初はクセがあって読みにくいかな?と思いましたが、途中からはぐいぐい読むことが出来ました。 それに話がどんどん展開して引き寄せられていく展開は素敵。 モンゴル。遊牧民。少年。少女とかなり私的に幸せなキーワードが並んでいてうはうはです。 お好きな方はぜひ。 時代感とか場所柄もかなりしっかり描かれています。 少年と少女の成長物語でもある本作。 正太郎の知識とか、若干都合がいいかな?と思わなくもなかったですが。 読後のさわやかさは保証します。 かけがえのない友というのがぴったりな二人の関係が好きです。 そしてなにより好きだったのは馬賊のランパ(賊長)の劉。 仲間達を信じ、自らの幸運を信じる彼の、それでも軽い姿勢にくぎづけでした。 かっこいい!! 彼と仲間達の掛け合いも見所のひとつかも。
|