狼と香辛料 作:支倉凍砂 イラスト:文倉十 メディアワークス(電撃文庫) 2006.2 超個人的評価:★★★★☆ 一人、馬車で行商生活を送っていた行商人のロレンスは荷台の麦の中で眠る少女をみつけた。 狼の耳と尻尾を持った少女は自らを「ホロ」と名乗った。ホロ――それは豊作を司る神の名前。 見た目はまだ幼さを残すホロ、しかしその中身は老獪だった。時に少女のように振る舞い、時に何もかもを知っている顔をする。 半信半疑ながらもロレンスはこの不思議な少女を旅の道連れとする。 そんな時、ロレンスたちのもとに思いがけないもうけ話が舞い込んできて…… ホロがいいです。 自分のことを「わっち」と呼んで不思議な言葉遣いをします。 さりげなくロレンスを誘惑?してみたり、その一方で買ってもらったリンゴに喜んだり。 基本的に女性キャラには採点厳しい私ですが(笑)、彼女は大好きです。 そして孤独だった行商人ロレンスさん。 ホロに盛大に振り回されつつも、彼女に好意を持っているのがまるわかりで……ああもうかわいすぎるよ。 キャラクターだけじゃなくて、ストーリーもしっかりしていました。 もうけ話の真相や、商業の仕組みなんかもリアルに考えられててすごいなあと。 ただ理解するために、この部分4回くらい読み直しましたけどね……自分の頭の悪さがセツナイ うん。電撃小説大賞〈銀賞〉も納得です。 おもしろかった。
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