世界平和は一家団欒のあとに 作:橋本和也 イラスト:さめだ小判 メディアワークス(電撃文庫) 2007.2 超個人的評価:★★★☆☆ 星弓さんの家はちょっと変わっている。 父親は元勇者、母親は元異世界のプリンセス。 長女_彩美。魔法使いで運び屋。 次女_七美。宇宙規模で戦う無敵女。 長男_軋人。生命の流れを操る主人公。 三女_軋奈。生命を作り出す力を持っていた。故人。 四女_美智乃。大食い少女。回復魔法が使える。 次男_刻人。正義感のメガネくん。優しいけれど怪力。 彼らは否応なく何らかの世界の危機に巻き込まれ、それを解決する星の元に生まれていた。 現代日本に暮らす変わった一家の少し変わった当たり前の家族愛を描く物語。 第13回電撃小説大賞<金賞>受賞作。 ということですが、最近はあんまり賞の吊前に期待せずに読む努力をしています。 がっかりするのはイヤだしね。 でもこれは結構おもしろかったです。 主人公の軋人のちょっと斜めなカンジの一人称や、一見無茶苦茶なんだけどその裏で実は王道なカンジのキャラクター設定や。 テンポ良くさくさく読めました。 後半、家族愛に焦点があたりすぎて、ヒロインの存在はやや忘れられがちな気がしないでもないです。 でもこういうちゃきちゃきしたお嬢さんは個人的にとても好みです。 もうちょっと活躍してくれると楽しかったかも。
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