人買奇談 作:椹野道流 イラスト:あかま日砂紀 講談社(ホワイトハート文庫) 1997.7 超個人的評価:★★★★☆ 半精霊の少年、敏生は行き倒れ寸前の所を一人の美貌の男に救われる。 彼の名は天本森。ベストセラー作家という表の顔の他に、妖し退治を請け負う追儺師という顔を持っていた。 敏生は天本の裏の仕事の助手として事件に挑むことになる。 今回の依頼は老人ホームで起きた謎の変死事件。 そこに現れたのは人買と名乗る美しい女の妖しで…… 本棚整理(いる本といらない本を仕分けして、いらない本は古本屋にうっぱらう)の為に読み始めたはずなのに、気づけば読みふけっておりました。 部屋を片付けるつもりの読書が、途中で止まっていたシリーズの続きを買いたすというまったくの逆効果に陥っております。あれれ。また部屋が狭くなってる。 この手の妖怪系のファンタジーはともすれば二番煎じ三番煎じになりやすい中で (ほらとりあえず安倍晴明いっとく?呪文はそれっぽくいっとく?みたいな) しっかりと調べて書いてるなーっていうとことに好感が持てます。 いや清明も出てきたけど、物語がしっかりしているから無問題。 この前に呼んでいた夏目漱石の「三四郎」からのギャップで軽く目眩を覚えました。 だって!!天本さんに対する美形描写がきらきらしいんですもの。 いやいいんだけどさ。少女小説はこれくらいきらきらしていてくれた方が夢があって。 読書の順番を間違えたような気がしないでもないけど。 この読書日記。しばらく奇談シリーズ続きます(時々違うの混ざるけど)
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