遠日奇談 作:椹野道流 イラスト:あかま日砂紀 講談社(ホワイトハート文庫) 2000.8 超個人的評価:★★★-☆☆ 奇談シリーズ11冊目は龍村先生中心の短編集です。 収録作品は 「石の蛤」 天本と龍村の出会い編。高校時代の二人が見えます。 「人形の恋」 学園祭の怪異編。龍村先生のバリトンの秘密がここに。人形バージョンの小一郎初登場です。 「約束の地」 修学旅行編。天本の師匠、添い寝屋河合も登場。 物語はすべて龍村の回想やら語りで構成されているため、一人称で語られます。 それがちょっと不自然だったかなと思わなくもないです。 三人称の人称部分を僕に変えただけというか、あーこの人一人称書き慣れてないなー。とか偉そうな事を考えながら読んでいました。 話が進む事に少しずつ気にはならなくなってきましたが。 物語の構成上仕方ないのかもしれないけど、いっそいつも通り三人称のままでもよかったかも。 どうでもいいけど天本と敏生の甘々(というかもはや激甘)な場面を目撃してもまったく動じない(どころかほほえましく見てしまう)龍村先生は人間ができすぎていると思います。
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