八咫烏奇談 作:椹野道流 イラスト:あかま日砂紀 講談社(ホワイトハート文庫) 1998.1 超個人的評価:★★★★-☆ 奇談シリーズ第3巻。 今度の舞台は熊野です。 今回の依頼人は天本の友人、そして天本と敏生のよき協力者でもある監察医の龍村。 彼の従兄弟の妻である旅館の若女将を苦しめる恐ろしい夢…… 血を吐き苦しむ女、それをあざ笑う僧侶、そして闇よりも黒き鴉の死骸。 はたして彼らは夢の正体を明かし彼女たちを助けることができるのか…… 天本の夏嫌いがあきらかになる本巻です。 しかし天本さんは一見クールなようですが、実は全然クールじゃないあたりが魅力だと思います。 基本的に結構ダメな人な上に結構はずかしい台詞や行動が見受けられます。 しかし今回本当に敏生はぼろぼろですね。 そしてその描写は実に痛そうです。 ちょっとずつラブ度(といってしまっていい、よね)も上がってまいります。 もう、なんだお前ら>ラストシーン というかんじです。 なんかあんまり感想になってませんが……読み終わった本がたまってしまっているのでさっくり行こうと思います。
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