土蜘蛛奇談 上 作:椹野道流 イラスト:あかま日砂紀 講談社(ホワイトハート文庫) 1999.5 超個人的評価:★★★☆☆ 奇談シリーズ第7巻。 ついに買いたし分に突入です。 もともと本棚整理(途中で止まってるシリーズやもう読まなさそうな本を再読して、売るか残すかを決める)のために読み出したはずなんですが、気づけばがっつり増えている罠。 シリーズものはこれだから恐ろしい。 しかもこのあたりから一冊一冊の分厚さが半端ないかんじになってきております。 今回の土蜘蛛なんて上下巻あわせたら京極氏の文庫に迫れそうな勢いです。 嬉しいけど悲しい。 さてさて今回の舞台は、ずばり京の都です。 現代ではなく安倍晴明がリアルタイムに活躍しちゃってるあの時代。 タイムスリップで安倍晴明で記憶喪失でといろいろ素敵な要素が並びます。 べたといえばベタで私的にやっちゃたーという感じがなくもなかったです。 いやベタは好きだけどさー。 あ、天本の師匠『添い寝屋』 河合、初登場です。 毎度のことだけど、今回の敏生はピンチの連続ですな。 冒頭の天本と敏生の新婚夫婦っぷりがなんともこそばゆかったです。 なんだお前ら。 そしてどんどん敏生の精神年齢が後退しているような気がしてなりません。 それも精霊の血のなせるワザなのか。うーむ。 なんかこういう生き物、だったかもしれないという気分になってきました。
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