景清奇談 作:椹野道流 イラスト:あかま日砂紀 講談社(ホワイトハート文庫) 1999.11 超個人的評価:★★★+☆☆ 奇談シリーズ第9巻。 今回の舞台は広島のあの宮島。 天本の師匠、河合の依頼(観光のつきそい?)で共に広島に向かった天本と敏生。 途中で河合とは因縁?のありそうな監察医の龍村も合流して一行は今夜のホテルへと向かう。 平和で楽しいはずの旅行は、路上で怪しい男達に絡まれていた女性を助けたあたりから変貌する。 いつのまにやらお約束の不思議事件に巻き込まれていく一行。 掛け軸の中から消えた女の絵。突然自殺してしまった姉。そして目をえぐりとるという幽霊の噂。 彼らは無事事件を解決することができるのだろうか。 このシリーズオカルト系ファンタジーというだけじゃなくて、どっかロードノベルみたいなところがあるんですよね。 舞台となる土地の名物とか風景とかがちゃんと取材してしっかり描かれています(だからこれだけ分厚いのかも) 今回の広島ですが、昔高校の修学旅行で行ったことがあったのでちょっと懐かしい気持ちになりました。 大鳥居とかねー。 あれは満潮の時に見ることをオススメします。干潮の時に見ると地面に海草べったりであんまり美しいとはいいがたい感じになってますからね。私が見たときはそうでした。 話がそれたなー。 今回は河合と龍村の和解編かな。 龍村が昔からどれだけ天本のことを大切な友人として思っていたかがかいま見られます。 ちょっと意外だったかもしれない。 作品冒頭で天本が村上春樹氏の作品を読んでいたりします。 世界の終わりとハードボイルドワンダーランド。 以前読んだことがあるのでちょっとうれしかったり。 いつもと同じように脈絡のない感想になってしまいましたわ。 うーん。
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