この罪深き夜に 作:和泉桂 イラスト:円陣闇丸 幻冬舎(リンクスロマンス) 2003.7 超個人的評価:★★★☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 一応警告をば。 テンションが上がると何を口走るかわかりませんので(笑) そういうわけで行きます。 時は大正。世界大戦が終了して、大日本帝国が混沌の中にあったころ。 衰退に向かう旧家、清澗寺家の長男、国貴は家を守るため、軍人として働いている。 没落の一途をたどる家と、民衆から憎まれる軍人という仕事に元来優しい国貴は知らずのうちに窮屈さを感じていた。 そんな時に彼は幼なじみで使用人の息子の亮一郎と再会を果たす。 一生そばにいる……幼い頃の約束は甘く、国貴は次第に亮一郎にひかれていく。 しかし、そんな時に国貴にもたらされたのは、亮一郎が社会主義運動に荷担しているという知らせで…… なんだか長くなってしまいましたが。 いやあ、久しぶりにBLを読んだら描写がキラキラでちょっとびっくりでした。 社会主義者×軍人なロミジュリ展開で主従で丁寧語攻めです。 やっほーい(壊) お互いにお互いを助けるため、泥沼にはまっていく二人が切ないです。 二人の間で画策する国貴の同僚、浅野。思いっきり国貴ねらいの彼がなにをしたかったのか、この巻だけではわかりませんでした。 国貴さんは亮と出会った瞬間に、子犬状態です。 ほんとに亮が好きだったんだなあ……ってかんじ。 (以下ちょっとネタばれのため反転で) ▼ ただ家と亮との間で揺れて、結局亮を選ぶワケですが、その辺が意外とあっさり?だった気がします。 もっともっと葛藤があった方が楽しかった、ような。 結構あっさり家を捨てちゃったように思えたので、そこが残念です。
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