夜ごと蜜は滴りて 作:和泉桂 イラスト:円陣闇丸 幻冬舎(リンクスロマンス) 2003.7 超個人的評価:★★★★★ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 いやー楽しかった。 昨日に引きつつき清澗寺家シリーズです。 長男が男と出奔(になるのかな?)した後の次男のお話です。 父親ゆずりの美貌と奔放な性格で、夜会に繰り出しては相手の男女にかかわらず醜聞を流している清澗寺家次男、和貴。 兄がいなくなってしまったことで、彼の上に家というしがらみがのしかかる。そして和貴は誰よりもこの家を憎んでいた…… そんな時、出会った同僚の深沢。優しく、温和なくせに時々やけに冷たい目をする深沢に和貴は引かれていく。 和貴は自らの体を使って深沢を誘惑する。しかし、深沢には全く別の顔があって…… えーと、そういうシーンはかなりハードです(笑) いやでもね、最近のBLってただそれだけを追及した作品が多い気がするんだけど、この作品ではそういうワケではないんですよ!!ちゃんと必然?だって、愛ですから!!かっこよくいうなら、アイデンティティの追求っていうか…… 今まで男も女も手玉にとってきた和貴がどれだけ無理していたかを考えるとすごく切ない。 深沢さんは冷静に考えるとややヘンタイ気味だけど(酷)、ちゃんと一途だしさ。 書き下ろしもステキでした。ビバ・爛れた生活。 そこまでして恋人を信じられないんだ和貴は。なんていうか深沢さん苦労しそうですね。 でもなさっていることは滅茶苦茶ですね!!もうお前らナイスカップルだよ!! すいません……なんだかテンションがおかしな方向に…… えーと、この巻で前回の浅野さんの心情がちょこっと語られました。 そうだったのかー。 この人もなんていうか不憫な人かもしれません。 この家のごたごたはすべていろいろと問題アリな父に繋がっているんだよなあ。 今回、この本と前の本と、あと三男の話をお友達から借りたのですが、彼女は父の話はたしか持っていなかったはず。 気になる……。 気がついたら買っていそうです。とりあえず2巻は絶対買います。 Aちゃんトキメきと散財をありがとう!!
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