そして僕は恋をする 作:和泉桂 イラスト:あかま日砂紀 株式会社ハイランド(ラキアノベルズ) 2001.1 超個人的評価:★★★-☆☆ さみしさを埋めるためだけに恋をするように生きてきた青年、夏野。 居候させてもらっていた彼女と大げんかして居場所を失った彼は一枚のMDを切っ掛けに美容師の高梨に拾われる。 行く当てもない夏野を家に招き、なにかにつけ面倒をみてくれる高梨に惹かれていく夏野だったが…… 和泉さんといえば清澗寺さん家シリーズの印象がすごく強かったので、こういうポップな現代物を書かれていることにすごくびっくりしました。 ライトだー。どろどろしてないーと小さな感動も色々あったのですが、主人公のダメさは清澗寺さん家の比じゃない気がする。 彼女の家に居候(むしろヒモ)で、追い出された理由も彼女の友達(男女問わず)と寝たせい。 そりゃあ彼女もキレるよ…… 不器用というには開き直り気味の彼が恋をしたときの様子に共感すべきなのか、醒めた目で見守るべきなのか微妙になやんでしまいました。 逆に高梨さんが人間できすぎているように見えました。 彼のダメなとこってEROいところだけじゃないですか?というかそれは別にダメなとこにしなくてもいいよねBL的には。 カリスマ美容師っていう妙にキラキラしい設定はBL=ファンタジーだからね納得できるミステリー。 ひょっとして2001年ってカリスマ美容師ブームのころだったっけ?(うろおぼえ) そんなことをつぶやいておきながら終了です。
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