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      エンドロールまであと、

作:壁井ユカコ
イラスト:太田早紀
小学館(ルルル文庫)
2007.8
超個人的評価:★★★-☆☆

旧家に生まれためずらしい男女の一卵性双生児、右布子(ゆうこ)と左馬之介(さまのすけ)。
現在高校2年生。
いままではいつでもどんな時でも一緒だった二人。
だけど最近左馬之介の様子がおかしい。右布子に対する態度が妙によそよそしいのだ。
そのくせ、たまに妙に優しかったりする。
人並み以上に鈍感な右布子は左馬之介の秘めた思いにも気づかず、生まれて初めて友達を作ろうとしてみたりと奮闘する。
その頃、二人が所属している映画研究会で映画を作る企画が持ち上がって……
双子のきょうだいの、絆と青春のものがたり。

最近、というわけじゃないけど、きょうだいモノって流行ってるよね。
実はわたし、このきょうだいモノがあんまり得意ではないのです。
まあいちがいに言ってしまえばハッピーエンドにはなりえないから、というのが理由なんですが。
ひょっとしたら世間は広いので男女のきょうだいモノでそのまんまハッピーエンドというお話もあるのかもしれませんが、いまのところ私は見たことがありません。

今回手に取ったのは、大好きな壁井さんの作品だから、です。
やっぱり壁井さんの書くお話は好き。キャラクターがやさしくてどこか悲しいです。
なんだかそれがリアルで生き生きしている。
右布子や左馬之介はもちろん映画研究会の友人達や、右布子たちの祖母や母親でさえ。
最後の方のお母さんの変わり様は切なくてよかったと思います。
続きが気になって気になって一気に読みました。
ただ、この結末がいいのか悪いのかはわたしには何も言えません。
必ずしも後味がわるいかというとそういうわけでもありません。
だけど決してよくもありません。
難しいわ。判断が。
こういうオチも読み始めた時点でアタマのすみにはあったんだけどさ。
それでも私はこの二人が完全にゴールインするハッピーエンドを望んでしまうのでした。

ふと思ったのは、BLとかだったら兄弟モノでもハッピーエンドになるよな、ということ。
そもそもあちらは男同士というある意味大きな禁忌があるので、もう一個くらい禁忌が重なっても問題ないのかもしれません。
いや、問題はあるんだけど乗り越えられちゃうBLマジック。
そのあたりも関係しているのかな私のBL好きは。
BLってさ、あんまり失恋の話ってないんですよね。失恋しても、必ず別の男が出てきてハッピーエンドになる。
脇役とか、主人公の当て馬とかにさえそういう相手が出てくる(気がつくとまわりがホモしかいない魔法がおこりますが)

ハッピーエンドが好きなんです。

エンドロールまであと、 (ルルル文庫)エンドロールまであと、 (ルルル文庫)
壁井 ユカコ 太田 早紀

小学館 2007-08
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