チーム・バチスタの栄光 下 作:海堂尊 宝島社(宝島社文庫) 2007.11 超個人的評価:★★★★☆ チーム・バチスタの連続術中死事件の調査をしている田口医師。 スタッフの聞き取り調査は進んだものの、事件の真相は未だ闇の中だ。 そんな田口の前に病院長の采配で現れた厚生労働省の役人白鳥。 この変人のとんでもない行動のおかげて次第に事件の真相が明らかに?! チーム・バチスタの栄光、解決編 下巻の注目点は個人的に2つ。 通称、ロジカルモンスターもしくは火喰い鳥こと白鳥。 とてもそうは見えませんが厚生労働省の役人で、たぶん一般的な推理小説における探偵役、になるのかな。 捜査に関して言いたいことは言いっぱなしやりたいことはやりっぱなしの彼にすげえキャラだなあと思うと同時にどこか既視感を感じました。 その正体は解説にて判明。 奥田英朗さんの『イン・ザ・プール』の伊良部先生だー。 彼よりも間違いなくタチは悪いですが、属性は近いような気がする。 そしてもう一つは桐生先生と彼の義理の弟の共依存関係。 詳細はものすごいネタバレになりかねないので語れませんが。 個人的にはごちそうでした。 ラストの二人(誰と誰かはここではあえていわないことにします)の関係性もときめきなしでは語れませんね!! と、ここまで偏りきった感想を垂れ流してきましたが……(すいません) キャラクターも個性的で、展開もスリリングでした。 未読の方は読んでみても損はない作品かも。 知らないうちに結構続編も出ているみたいですね。 また、ほとぼりが冷めたころに図書館ででも借りてこようと思います。
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