琥珀のうたたね 作:神奈木智 イラスト:後藤星 竹書房(ラバーズ文庫) 超個人的評価:★★+☆☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 岸本冬、19歳。 失踪した父親の代わりに探偵事務所を営む彼は、ある日事務所の前で倒れている一人の青年を見つける。 人間離れした美貌を持つ青年は、一切の記憶を失っていた。 冬は彼に「琥珀」と名前を付け、行き場のない琥珀を置いてやることにする。 しかも、琥珀には触れたものの過去を読むという不思議な力があって…… ボーイズラブというよりは少女小説系のファンタジーに分類したい作品。 むしろボーイズラブ的要素(というかERO)はないほうがいいと思ってしまいました。 いいんじゃないかな、もう匂わせとくくらいで。 割と最初から琥珀は冬にべったりなので、このままの流れでほのぼのしといてくれればあとは読者さんが脳内フィルターでなんとかしてくれる気がする。 落ちている人拾いました。そしてその人は記憶喪失でした。さらに彼には不思議な力がー。 という、わりと良くあるパターンではあるよね。 少し引いたところから読んだ気分です。 イラストが後藤さんです。 わたし、一番最初に読んだ文庫が榎木洋子さんの龍と魔法使いシリーズでした。 久しぶりに後藤さんイラストの本を読んだけれど…… うん。BL。 なんだかちょっと切ない気分です。いやいいんだけどさ。 そう思うと冬と琥珀がタギとレンに見えてくるマジックです。 いやいやいや、それは目の錯覚だってことはわかっていますが。 ちょっと複雑……
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