Don't Worry Mama 作:木原音瀬 イラスト:志水ゆき リブレ(ビーボーイノベルズ) 2007.2 超個人的評価:★★★☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 仕事で小さな無人島を訪れたサラリーマンの裕一。 ちょっとした手違いと不運から彼はサイテーの上司と二人っきりで島に取り残されてしまった。 サイテー上司、今蔵は役立たずな上にえらそうで、しかもデブの上にマザコン?! 二人っきりのサバイバル生活の中で、鉄壁だった裕一の外面も崩壊していく。 そして、その向こうに生まれた新しい感情とは…… 衝撃のボーイズ?ラブ!! いつも私たちに新しい感動をくれる木原さん。 とか言ってみつつもまだ木原作品を読むのは3冊目ですが…… それにしてもその作品の飛び抜けっぷりには毎度驚かされております。 デブで使えなくて性格も悪い上にマザコンな上司(30)と共に無人島に閉じこめられた青年(ゲイだが美少年好き)の恋愛?! まっさかこういう人たちがくっつくとは思わなかった。 半分読むまでなんらかの方法であたらしい?受が出てくるんだって半ば信じてたよ私は!! そういえば表紙にもよく見えませんが、ふっくらした今蔵さんの姿が見えますね。 しかし、読み進めていくうちにだんだんとこのサイテー上司がかわいらしく見えてしまうミステリー。 一瞬でもそう思ってしまったらあなたはもう木原さんの手の中です。 負けた。 以下ネタバレ?と思われるつぶやき(反転) ▼後半。 今蔵さんがヤセていきなり美青年になるのはちょっとどうだろう。 だって、もともと130キロっすよ?? ちょいと都合が良すぎる気がするなあ…… あとここまでの飛び抜けた展開が一気に普通のBLに軌道修正されてしまったような。 残るポイントはマザコンだけか……って、それでも十分に新しいんですけどね。 基本的にボーイズラブに出てくる男性キャラって、心に傷を持っているパターンはあってもその他の欠陥(とくに見た目)はないのが当たり前なんですよね。 なんせファンタジーだから。 ファンタジーに美形は必須です。 それにしてもチャレンジャーだなあ、木原さん。 他にも何冊か木原作品を入手してきたので、またぼちぼち読んでいこうと思います。 今度はどんな世界を見せてくれるんでしょうか。 怖いとともにわくわくします。(若干怖い者見たさ_苦笑)
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