魍魎の匣 作:京極夏彦 講談社(講談社文庫) 1999.9 超個人的評価:★★★★☆ 京極堂シリーズ二冊目。 少女の転落事件。バラバラ殺人。怪しい箱を祀る宗教…… いくつものバラバラの事件・謎のカケラはいつしか一つの結末へと収束していく。 名?探偵榎木津、文士の関口、刑事の木場……そして古書店店主の京極堂。 果たして憑きものの正体は。 京極氏の作品は最後の最後まで続きが読めなくて楽しいです。 私は続きを予想しながら小説を読むクセがあるので、先が読めるとちょっと切ない気持ちになります。 でも京極作品の結末は複雑すぎて絶対わかりません。 ってか事件が二転三転するのでつかみきれずに前に戻ることもなんどかありました。 でもそれも楽しい回り道。 ボリュームがあるから読んでも読んでもおわらないし。楽しくなってしまいます(そんな活字中毒症状) 今回印象的だったのは榎木津パパでしょうか。 すげえ、この親にしてこの子あり。私的ヒットです。再登場希望。 あと榎さんも結構地味に(ひどい)活躍してて嬉しかったです。 あれ、こうやって書くと私は榎木津ファンなのだろうか…… あんまり考えたことなかったけど、書いているうちにそんな気がしてまいりました。 さて、また続きを借りてこなければ。 それともそろそろ買おうかな……でもスペースがな……(文庫にあるまじき分厚さ@辞書並み)
|