狂骨の夢 作:京極夏彦 講談社(講談社文庫) 2000.9 超個人的評価:★★★★☆ 京極堂シリーズ第三巻です。 自分の夫を四回殺した女。 意味ありげな夢。 強迫観念におびえる元精神科医。 なにやらわけありげな牧師。 海に現れる金色の髑髏。山中での集団自殺。そして過去の事件。 ばらばらだった事件にいつの間にか巻き込まれていくいつものメンバーたち。 事件のピースは一体どんな絵を描くのだろうか。 今回は(というか今回も?)おなじみのメンバーがでてくるまで長かったような気がいたします。 事件ももちろん大切ですが、彼らの掛け合いを楽しみにしている私には長い道のりでした。 とりあえず伊佐間の回想にでてくる榎さんを頼りにがんばりました。 もういいよ。私榎木津好きで。(前回の魍魎の箱の項参照) 今回めずらしく読みながらほんの少しだけ先がわかりました。 っていってもほんと真実の一端ですが。 以下微妙にネタバレ?なので反転で。 女の正体というか、あー別人なんやな。あーたぶんこいつやな。みたいに 結局話がどこに落ち着くのかまったく想像がつかなかったのであんまり意味ないんですけど。 今のところ京極堂シリーズは図書館が頼りなので、文庫・ノベルズばらばらに読んでます。 しかも状態が微妙だったり、途中ページがなかったりとなかなか悲しい状態の本が多くて……(泣) いい加減買おうかなと思いつつ金銭的&スペース的問題で先延ばしになるこの頃です。 最近増設したはずの本棚も気づけばがっつり埋まっている。 なーぜーだー。 でも買うとしたらノベルズかな。文庫より薄いし。 しかし装丁は文庫の方が好みです。世の中うまくいきません。
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