鉄鼠の檻

作:京極夏彦
講談社(講談社ノベルズ)
1996.1
超個人的評価:★★★★-☆

突然現れた坊主の死体。童歌と成長しない少女。
禅寺で起こる連続殺人事件、そして鉄鼠とは……
古書の買い付けに向かった京極堂、関口夫妻。
禅寺の取材に来ていた敦子や鳥口も巻き込まれ、事件は真実の深遠へと続いていく……

関口を旅行に誘う京極堂というなんとも珍しいものが見えます。

今回、たまたま近くの旅館に泊まっていたせいで事件に巻き込まれる久遠寺老……
一巻の姑獲女の時の先生だったと気づくのにえらい時間がかかりました。
記憶力ないなあ自分。

物語の舞台が禅寺ということで、うんちく説明その他禅だらけでした。
もっと辛いかと思いましたが、読むのは案外楽しかったです。
ぐるぐる。
寺の生活の描写も結構詳細で読み応えがあります。
どうやって取材したんだろう。

以下ネタバレ要素を含む戯言なので反転で。
出てくる若い坊主の描写がえらい美形ばっかりなので、ん?と思っていたら案の定出てきました。
男色ネタ。
まあそりゃある意味日本の文化ですからね(汗)
個人的に楽しくないこともない(笑)です。


あ、そういえば珍しく榎木津がまともに謎を解いています。

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京極 夏彦

講談社 1996-01-05
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