ポストガール3 作:増子二郎 イラスト:GASHIN メディアワークス(電撃文庫) 2004.5 超個人的評価:★★★☆☆ アストロラーブ社製人型自律調律機械108-41 バグによって人間に近づいた少女型機械の郵便屋さん。 彼女の出会う人たちを描く連作短編集。 3巻の収録作品は 「エンジェル」行き倒れの一見男の子みたいな女の子と出会う 「スケアクロウ」配達先で出会った怪しい拝み屋。戦争の残した傷跡。 「ギャングエイジ」『弟』のグラム、その友達と。女の子を取り返しに。 「シリウス」子ども達の永遠のヒーロー、天狼のシリウスをめぐる冒険。 「ブラザーズ、シスターズ」『弟』のグラムと共に『兄』のシャンベルに会いにいく。そこにはシャンベルの妹のようにしてくらしている人間の少女がいて…… このシリーズ、確か全4巻だったと思います。 でも現在我が家にあるのは3巻まで。 4巻も買ったんですが、読んでんーって思ってまだ読んでないという友達に進呈しました。 なんだろう。 だんだん人間に近づいてくる主人公のシルキーですが、それが一定まで来ちゃうとシルキーが機械であることの意味が薄くなってきてしまったような気がするんですよね。 彼女が出会う人たちは相変わらずちょっと悲しくて強くて素敵なんですけど。 シルキーが人間らしすぎて、当初のコンセプトから離れてしまった感じが悲しいです。
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