ショートソング 作:升野浩一 集英社(集英社文庫) 2006.11 超個人的評価:★★★★☆ ハーフで見た目は美男子なのに内気な性格のため未だに彼女なしの大学生、カツオ。 あこがれの先輩、舞子にデートに誘われ舞い上がるカツオだったが、連れて行かれた先はなんと短歌の歌会?! そこで出逢ったプレイボーイの天才歌人、伊賀。 どうやら彼は舞子のボーイフレンドで、カツオはただ当て馬にされただけ? しかしこの短歌との出会いがカツオのトンデモない才能を呼び起こす。 短歌に目覚めた青年カツオと、その才能に妙に惚れ込んでしまった伊賀、伊賀に振られながら彼への想いを捨てられない舞子の巻き起こす、 ドタバタ短歌コメディ。 腐女子にも短歌好きにもうれしい一冊 升野浩一のショートソングは 無理な57577でまとめてみた。 (若干字余ってますが) が、とほほな感じです。大学のゼミの先生に見られたら怒られそうだ(大学時代はワタクシ短歌専攻だったり)。 まあいいや、そんなワケで短歌青春小説です。 作品はチェリーボーイ_カツオの章とプレイボーイ_伊賀の章で交互につづられていきます。 彼ら自身がちょっと変わった人たちですが、取り巻く人々も一癖も二癖もアリ。 でもそういう人たち実際いそうだなーと感じてしまうのが短歌の世界。 大学の先生もちょっと変わった人でしたし(でも今は少ない本物のインテリでいらっしゃいます。若干油ぎっしゅなおじさまだけど) 話が逸れたな。 元に戻しましょう。 なんで腐女子にも優しいかといいますと、伊賀さんがね。 カツオの人とは少し変わった短歌の感性に惚れ込むんだけど、その惚れ込みっぷりが半端じゃなくて。 じっさい自分はホモなのかと悩んだり、その気持ちをごまかすためにカツオの妹とデートしてみたりします。 なんだお前は!! そんなトキメキはぜんぜん期待せずに読んだのに、ちょっと喜んでしまったじゃないか。 くそう。 ところであんまり本編とは関係してこない話ですがカツオ(漢字だと克夫)の妹はワカメ(若芽) 磯野さん家?
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