鬼流島カノン 作:三岐ともき イラスト:石原理 白泉社(花丸文庫) 2003.4 超個人的評価:★★★+☆☆ この本はBL(ボーイズラブ)です。苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方は見ない方が良いかもしれません。 流刑法……凶悪な犯罪者を無人島に島流しする。犯罪者たちはそこで自らの刑期分だけ、自分一人の力で生き延びなければならない。そんな法律が制定された世界。 舞台は流刑地、鬼流島。 主人公、外科医の篠崎は派閥争いの結果、医療ミスの罪を着せられ、この鬼流島へ左遷されてしまう。 そこで彼はは過酷な環境と、自らを島の支配者と名乗る横暴で俺様な刑務所長、城戸川と出会う。 無茶な言動と、からかい混じりにくどいてくる城戸川に苦手意識を感じる篠崎だったが…… 流刑法。 ものすごい設定だなあと思いました。 だけど、その設定に関して結構詳細なところまで書き込んであるので違和感とかはあんまりなくて。 城戸川に惹かれていく、篠崎の気持ちも素直に読めました。 城戸川がまた格好いいんですよ。 いい加減なところや俺様でむちゃくちゃなところと、その逆生きることに対する姿勢とかそんなものがね。 キャラクターとか、世界観とか、「ああ、BL的だな」って感じるお約束な(そして現実的にはなかなかありえない)部分もありましたが、それをファンタジーだからね!!って言わせるだけの力はあります。
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