白いへび眠る島 作:三浦しをん 角川書店(角川文庫) 2005.5 超個人的評価:★★★☆☆ 単行本版の白蛇島を改題+番外編収録。 というわけでタイトル違うけど再読扱いで。 なんか単行本版の感想をこのブログで書いた気満々だったんですが、調べたら見つかりませんでした. あれー? 以前に自分のPCの中で読書日記をつけていたからそちらかもしれません。 でもあのデータどこやったっけなー。消しちゃったかも。残念 というわけであらすじから。 高校生活最後と夏、悟史は久しぶりに故郷、拝島に帰省した。 人口も少なく、古い因習が残る村に奇妙な息苦しさを感じてきた悟史。 十三年ぶりの大祭の準備が進む中、「あれ」が姿を現した。 そして、島を襲う怪異。 悟史は幼なじみで、特別な絆で結ばれた「持念兄弟」でもある光市と共に「あれ」の正体を探り始める…… 話はすーっかり忘れていたのでそこは無問題でした。 何も言わなくても通じ合える悟史と光市の関係は、もう三浦さんったら☆という感じなのですが。 今回気になったのは読んでいる時の奇妙な違和感でした。 文体っていうのかな。 文章の中の語順とか、あと場面の順番とかにちょっとひっかかったり。 え、そっちが先?!みたいな。 意味的には変わらないんだけど……なんとなく読んでいてリズムに乗りきれない感じがしました。 このお話で書きたいことは悟史と島への感情の折り合いとそこに関わってくる光市なのか、それとも神社の兄弟の対立なのかそれとも神社弟の荒太と犬丸なのか。 ちょっと全体的にごちゃごちゃしてるかな?という気がしました。 荒太なんか特に。彼と犬丸をメインにして普通にお話ができると思う。 なんか作中での扱われ方がイマイチ中途半端かも。今回の文庫版は書き下ろしでちょっと救われているけれど。 でもなんか荒太主人公説が濃厚になっただけのような気もするなあ。
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