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      あめふらし

作:長野まゆみ
文藝春秋
2006.7
超個人的評価:★★★★☆

久しぶりに長野さんの本を読みました。
しかしこの本、とってもあらすじを説明しずらいような気がします……うーんと。

基本的によろずや(?)ウヅマキ商會を舞台とした連作短編集。
妖しい”あめふらし”の店長の橘河(きっかわ)を筆頭に、無意識に死人の体を乗っ取ってしまう社員の仲村、そして鈍感が売りの学生バイト、市村。
彼らが出会う人や事件は現実離れしてひどく不可思議なものばかりで……

長野作品ではいつものことですが、世界観の説明とかがほとんどなくて、読んでいてなかなか全体像がつかめませんでした。
そして読み終わった今でもつかめてなかったり。
あめふらしは結局なんなのかとか。市村君の正体とか(こっちは割と解明されてますが)
でも、なんか好きです。

登場人物がとっても魅力的です。
「仲村のものはおれのもの、市村のものも俺のもの」宣言をしてくれる俺様(か?)な橘河。
おもわずジャイアソ!?とつっこんでしまった。
仲村さん(現在の体の元持ち主が橘河の愛人?)の店長(妻帯者)命っぷりも楽しい。
どんな不思議にまきこまれてもくじけない市村くんの鈍さもすごいです。結婚までさせられてます。

さりげなく隠語が出てきたりして、冷静に考えるとスゴイ台詞が頻出しているような。
時間と現実と非現実が交錯する文章には目眩すら覚えました。
とっても、最近の長野さんらしいと思います。

かなり耽美な雰囲気の漂う作品です。
美しくて幻想的でエロティックな感じ。

好き嫌いはかなり分かれると思いますが、長野さんが好きなかたにはオススメだと思います。

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文藝春秋 2006-06
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