九頭龍神社殺人事件ー天使の代理人 作:中村うさぎ イラスト:西 炯子 講談社(講談社ノベルズ) 2003.5 超個人的評価:★★+☆☆☆ 天使の声を聞く占い師、ウリエル。 知り合いの編集者の依頼で向かった九頭龍神社で遭遇したのは、ウリエルの顧客だった元アイドルの水死体だった?! 霊感に導かれるまま向かった先には嬰児の死体の入ったボストンバック…… 知らずのうちに事件に巻き込まれていくウリエルたちの運命は? 昔、ゴクドーくんシリーズが好きだったなあとぼんやり思いながら手に取った一冊。 中村さんは最近浪費エッセイとかで活躍されてますよね。 なんかすごい不思議な感じ。 今あらためて見るとさらっと読めるんだけど、なんか読みにくい不思議な文章な気がします。 さらーっとしすぎてつい読みとばしてしまうせいかな。 一昔前のラノベっぽいという表現が一番近いかも? 全体的に色々なものへの定義が軽いのかなーという印象を持ちました。 霊能力しかり、コンプレックスしかり。 ウリエルが進行している天使のウリエル様の扱いもなんだか中途半端に見えてしまった。 霊能力者はスーパーマンなのかい?って思うような描写も出てきたりして。 ウリエルの相方で、オカマのインチキ霊能力者の嵐ちゃんとかは結構好きでした。 思ったことはずばっという、さばさばしつつちょっと自意識過剰なオニイサン(オネイサン?) 個人的に表題作より、その後の「迷路庭園の悪夢」の方が好み。 ところで本作のあらすじには霊感名探偵登場なんてミステリを連想させる文句がありますが、違います。 殺人事件は出てくるけど推理する(想像はするけど)わけでも事件を解き明かすわけでもない。 講談社ノベルズにはよくあるパターンだけど、これ間違えて買った人は複雑だよな。 それともそれが狙いなの講談社!! おとなってきたない
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