沼地のある森を抜けて 作:梨木香歩 新潮社 2005.8 超個人的評価:★★☆☆☆ なんかこの人の話は難解なモノが多い気がする。 なくなった叔母さんから受け継いだ(ぬか床)から始まる物語。 この不思議なぬか床からは人間ではない不思議なモノたちがうまれてくる。 途中まではファンタジーかと思って読んでいたら、なんだか菌類とか酵母とかやけにマニアックな生物学トークになって(この時点で私はおいてきぼり状態ーー生粋の文系で生物なんかTしかやってない上にもうおぼえてませんがなにか?)、最後は人間とは?生きるとは?っていう哲学にまで発展してしまいました。 つ、疲れた…… 途中で挿話的にパラレルワールド風のお話が入ってくるんですが。 最初は読み飛ばしてしまいました。 ゲル状の上で移動を繰り返す世界。そこにはみんな同じ「僕たち」がいて「叔母たち」がいる。 世界は独特のシステムでなりたっていて。そこで、みんなと違うことに気づいてしまった「僕」は世界の変革を見る。 ちょっと村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」を思い出しました。 でもこれが本編とどうつながってくるのは謎です。 きっと本格的に小説批評とかしてる人たちはこういう話大好きなんだろうな。 大学の小説批評の先生に読ませて解説してもらいたいです。 ああ、疲れた。
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