空の境界 下

作:那須きのこ
イラスト:武内崇
2004.6
超個人的評価:★★☆☆☆

上巻の最初から考えると、大分文章が安定したような気がしました。
はじめは「ん?」と思っていた登場人物たちの設定が、後々出てきた情報によって腑に落ちた所が結構ありました。
そういうのはすごく上手いと思います。
ただ式の格好(着物on革ジャン)は最後まで気になって仕方がなかった。
個性というにしてはあんまり触れられず(理由とかこだわりとかね)、なんか別に普通の格好でいいんじゃないかという気がしています。

時系列をわざとかき回す書き方は、場合によっては読者にいらだちをあたえるんだなーなんて思ったり。
式に心を寄せる少年、黒桐くんは自分は普通だと思っていて普通じゃない人の王道パターンですね。
いい人すぎな上にいろんな人に好かれすぎだ……
白純先輩(男)とのくだりは脳内のフィルター(別名妄想フィルター)が反応して大変だったよ。
キスー?!
いや、たぶんそこは物語的につっこむところではないのですが(笑)
それにしても長かったな……

空の境界 下 (講談社ノベルス)空の境界 下 (講談社ノベルス)
奈須 きのこ

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