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      文鳥・夢十夜

作:夏目漱石
新潮社(新潮社文庫)
1976.7
超個人的評価:★★-☆☆☆

以前大学のなにかの授業でみた夢十夜を読んでみたくなって借りてみました。
夏目漱石大先生の短編集です。

収録作品は
文鳥・夢十夜・永日小品・思い出す事など・ケーベル先生・変な音・手紙

表題作の文鳥からいきましょう。
お弟子さんに文鳥飼ってみませんか?って言われた漱石先生が、いいんじゃない?って適当に答えておいたら大分たってから本当に文鳥を持ってこられてしまう。
最初はお弟子さんに言われたとおりに世話をしていたんだけど、だんだんめんどくさくなってきて放っておいたら家の人がやってくれたから、ああこれでいいやって思っていると、家の人もだんだん世話をしなくなり、ついには文鳥が死んでしまうというお話。

解説には哀切とか趣深いとかそんなことが書いてあったけど、ふつうに酷い話だと思ってしまいました。
確かに文鳥と、昔であった帯の上で悪戯をした美しい女のイメージを重ねているところは美しいです。でも、文鳥の死に様が悲しすぎる。水も食べ物も与えられず、冬に一晩中外に置かれたらそりゃ死ぬよ!!

でも昔こういうことあったなあ……小学生のころ、お祭りの金魚とかで。いやうちの場合は結構大往生でしたけどね。私が放置したのを親が面倒見てくれてましたっけ。
漱石先生、あなたは子供ですか?

夢十夜。
第一夜目が好きです。場面がすごく綺麗で。
自分はもう死ぬから、死んだら真珠貝で穴を掘り星の破片を墓標にして、百年自分を待ってくれと告げる女の話。
最後の百合のシーンと「百年はもう来ていたんだな」っていう台詞が大好きです。
それ意外はまあ、別にという感じでした。(失礼)
不条理な話とかわけわからん話とかがどっさりあるんですが、夢なので当然オチがない。
仕方ないんですけどね。でも、つい「だからなんだよ!!」とツッコミをいれたくなる。修行がたりないわ。

その他は漱石の闘病エッセイとかエッセイチックな短編とかです。
短編小説っていうよりはスケッチという感じでしょうか。
漱石の出会った人たちの記録とか、人物のエピソードとか。
正直、読むのがちょっとつらかったです。
全体的にふーん・で?みたいな。
いやそれを言ったら終わりなのはわかるんだけど。
病後の回想記「思い出すことなど」なんか、体が動かないもんだから真剣に哲学の領域までふみこんでぐるぐるしています。

大学では小説家になりたいヤツが漱石を読んでいないのはどうよ?みたいなことをよく言われます。
確かに漱石の文章は上手いと思う。
エッセイのような作品でも、情景描写でいっしゅんそこにいるような錯覚におちいることがあった。
冬の、雪のシーンなんですが。そういうのは見習いたい。

でも、しんどい修行でした。
がんばった。自分(と自分をほめてみる)


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