坊っちゃん 作:夏目漱石 新潮社(新潮社文庫) 1950.8 超個人的評価:★★☆☆☆ いまさらあらすじの説明なんて必要のないくらい有名な漱石の青春小説。 それでも一応私的なあらすじをば。 物理学校を卒業して、なんとなくそのまま四国の中学校の教師になった、主人公の青年。 直情型の彼は、裏のありそうな同僚や校長、また生徒たちに振り回されながら自分の考えをつらぬこうとするが…… うん。 私には主人公が馬鹿にしか見えんかったよ(超失礼) 彼の場合はあれですね。彼を育てた下女の清さんがあまやかしすぎちゃったんですね。 仕方がない。 勧善懲悪な世界観とか。 彼の直情的過ぎる性格とか。 同僚の先生たちとか生徒たちとの関係とか。 きっと文学的に読み込んでいけばいろいろなものが出てくるのでしょう。 たださらっと読んだだけじゃわからないんだよね。 この話はストーリー展開どうのよりも、それが持っている裏の意味を受け取ることがおもしろさなんだと思います。 一種の寓話なのかも。
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