ちょー魔法使いの弟子 作:野梨原花南 イラスト:宮城とおこ 集英社(コバルト文庫) 1997.9 超個人的評価:★★★★☆ ちょーシリーズ第2巻。 獣にされてしまった王子ジオラルドと獣フェチでふっきれた性格の美貌の姫、ダイヤモンドが結ばれて早八年。 しかし彼らはまだ幼い三人の子どもたちを残して行方上明になっていた?! ある日、ラボトロームで待つ子どもたちと友人のアラン王子たちの元に奇妙な噂が届く。 隣国コバーリムにダイヤモンド伯爵と吊乗る怪盗と人語を操る獣が現れたという…… しかしダイヤモンド伯爵は男、そして獣の姿になったのは女だというのだが? 子どもたちは魔法使いのタロットワークと自称美貌の大賢者、スマートに連れられてコバーリムへと向かう。 一巻で結ばれたお姫様と王子様が二巻で一気に3人の子持ちっていう妙にリアルなところが好きかも知れません。 このシリーズ、今から思うとあんまり少女小説っぽくないよね。 いや、おさえてるとこはおさえてるんだけど、なんかさ。 色々となんでもありな感じがする。最近のコバルト(っていってもあんまり読んでないけどさ)では見かけない感じ。 だってさ、性転換だよ。ここまではまだあるとしてもファンタジー世界でで王子様とお姫様が。 そして男のまま女なジオに迫るダイヤちゃんのぶっとびっぷりが好きだ。 なんていうか、もうお前らずっとそのままでもいいんじゃないかと思ってしまった。 スマートの下、妙にしたたかになったタロットワークが好き。 昔(この場合は中学生くらいの時)好きだった本って、今読むとなんだかなあって思うことが多いけど、このシリーズは私の中で色褪せていないことを再確認しました。 じっくり再読していこうと思います。
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