桜を手折るもの 作:岡野麻里安 イラスト:高群保 講談社(ホワイトハート文庫) 2001.3 超個人的評価:★+☆☆☆☆ この作品はBL(ボーイズラブ)ではありませんが、それに準ずるシーン・設定などがあります。 苦手な方もしくは言葉の意味がわからない方はご注意ください。 桜守隼人、17歳。日本の桜を守る桜守の任につくごく普通の少年(でも美形) 彼は毎夜訪れる不可解な夢に困惑していた。 現れるのは自分と漆黒の美貌の少年。そして、そこで二人は当たり前のように愛し合っていて…… そんな時訪れる全国の桜の立ち枯れ事件。 原因を探る隼人は桜の木に群がる黒い蝶の大群に襲われる。 なんと隼人を助けたのは夢の中の彼だった。 ちょっと奇談シリーズから脱線して…… イラストとあらすじだけざっと見て古本屋で購入。 この作者さんの本を読むのは初めてではないはずなんだけど、今回ちょっと文章にひっかかりをかんじました。 ○○している と ○○た が交互に並んだ文章はリズミカルともいえないこともないけど全体に単調な印象。 ちょいと苦手かもしれません。 ストーリーとかキャラとかをみても目新しかんじはありませんでした。 ええとヒカ碁のサイみたいな人でてきたり(ビジュアルなんかモロそのまんまです) 敵がバンドグループを使って人を洗脳していたり(なんか昔のマンガでよくみかけた気がする) 瑞樹が魔王の息子(ハーフ)で敵はどうやら腹違いの兄弟だったり。 あ、あと人物描写が耽美チックです。 雪花石膏(ルビはアラバスター)の肌ってすごいな。 しかも1回じゃなくて登場のたびになんども出てきます。それが彼のアイデンティティーなのか。 あ、あと独鈷杵(隼人の武器? 密教系の道具らしい_でも本文に説明は一切なし) 確かに表紙にそれらしきものは描かれているけれどもうちょっと本文でも説明てほしいかも。そういうマニアックなのは。
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