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      蒲公英草紙ー常野物語

作:恩田陸
集英社
2005.6
超個人的評価:★★★★-☆

槇村の集落で暮らす町医者の娘、峰子。
彼女は父親から、病弱な槇村家の末のお嬢様の話し相手になるように言われ、びくびくしながら槇村家を訪れる。
というのも、槇村家は古くから続く名家で一般の家とはあらゆる意味で格が違うのだ。
財力、歴史はいうにおよばず、村の危機には私財をなげうって村を救い、村人からも尊敬されている。
槇村家のメンバーは厳格そうな旦那様から始まり、凛として優しい奥様、やさしくて優等生の長男(女の子に大人気)、女学校に行っているちょっとタカビーな長女、峰子をねこと呼び意地悪をしてくるガキ大将な次男、そして不思議な雰囲気を持った末っ子の聡子さまだ。
しかし(一人をのぞいて)優しい槇村家の人々に囲まれているうちに、次第に峰子もこの家を訪れるのを楽しみにするようになる。
そんな時、槇村家に春田と名乗る一家が訪れ……

うーん、上手くまとまらないですが……
とっても楽しかったです。
なんといっても登場人物がとてもいいです。
槇村家の4兄妹ももちろんなんですが、医者の家に生まれたのに文学者になりたい峰子の兄、秀彦とか。
表面上は明るいけど、いろいろ葛藤を抱えた皮肉な西洋画家、椎名とか。
掘るべき仏を見失ってしまい、苦しんでいるこっそり聡子さまラブな仏師、永慶とか。
息子と孫を戦争で亡くし、あやしい発明に打ち込む老人、池端とか。
みんながみんな生き生きしてて、なんだか切ない人々なんですよ。
そこに訪れる春田家の人々もなかなかステキです。

超個人的評価について。
途中までは★★★★+☆か★★★★★で行こうかと思っていたんですが、ラストが個人的にとっても納得がいかなくて。
作品のテーマみたいな部分がどさっとのしかかってくる感じ。
ちょっと突然かな?って気もしました。
物語的に仕方ないのかもしれませんが。
切ないです。

蒲公英草紙―常野物語蒲公英草紙―常野物語

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