緑の我が家 作:小野不由美 イラスト:山内直美 講談社(X文庫ホワイトハート) 1997.6 超個人的評価:★★+☆☆☆ 高校一年生の浩志は親の再婚をきっかけに家を出た。 彼が暮らすことになった新しい部屋は薄暗い路地を抜けて、緑の扉を開けた先にあった。 ハイツ・グリーンホーム。 まだ新しく快適そうな新居にしかし浩志が感じたのは奇妙な既視感と、強い「嫌なかんじ」だった。 そんな浩志の元に、次々に不可解な現象や嫌がらせが頻発する。 恐ろしくなる浩志だったが、彼が帰れる場所はもうここにしか無くて…… 小野不由美、初期のホラー作品。 小野さんは結構好きなのですが、これはなんとなく「んー」と思いながら読み進めました。 色々と引っかかる部分もありまして。 まずなんで一人称なのかなーとか。ホラーでこういう感じの書き方なら三人称の方が自然かも? 一人称だったらもっと内面内面に食い込んでいくかんじの怖さがほしいかもしれません。 正当派少女マンガチックなイラストがちょっと浮いてる気もしました。 ちょっと展開も先が読めるかも。 不思議少年、和泉くんの正体とか。 内容的にはホワイトハートよりハードカバーの児童文学系かな?という気がします。
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