黒祠の島 作:小野不由美 祥伝社(ノンノベル) 2001.2 超個人的評価:★★+☆☆☆ 作家、桂木志保が失踪した。 いなくなる直前、意味ありげな言葉を聞いた調査事務所所長の式部。 かつて桂木とともに仕事をしたこともある式部は桂木の行方の捜索をはじめる。 やがてたどり着いた孤島「夜叉島」。 いたるところに風車と風鈴に溢れ、住民たちはよそ者を忌む。 そこは、明治以来国の神道から外れた黒祠を祀る島だった。 嵐の夜に発見された女性の死体、そして島の因習に閉ざされた連続殺人の真相は…… 桂木と式部の関係性がいまいちわかりませんでした。 かつての仕事のパートナーというだけでは説明できない彼の桂木への執着のようなものが、イマイチみえてこないためなんとなく読み進む原動力に欠けたような気がします。ワタクシ関係性萌えなので。 「夜叉島」というキーワードから実際の島にたどりつくまでの式部の妙に強い確信に根拠があんまりないように思えて、それが正解だったときに都合の良さを感じてしまいました。 死体が出てきてからもなんとなく惰性で読んでるカンジが消えませんでした。 死体→会話→考察→死体の無限ループ。 なんだろう、サウンドノベルっぽいかもしれない。 その後もそのままの流れで最後まで流し読みました。
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