ゴスロリ幻想劇場 作:大槻ケンヂ インデックス・コミュニケーションズ 2005.12 超個人的評価:★★★+☆☆ 雑誌、ゴシック&ロリータバイブルに掲載された大槻ケンヂ短編を集めた本作。 収録作品は 「ゴンスケ綿上生命体」 「妖精対弓道部」 「メリー・クリスマス薔薇香」 「戦国バレンタインデー」 「ユーシューカンの桜子さん」 「ゴスロリ専門風俗店の「七曲町子」」 「二度寝姫とモカ」 「ステーシー異聞・再殺戮部隊隊長の回想」 「決戦ドレスは紅茶の後で」 「奥多摩学園心霊事件」 「爆殺少女人形舞壱号」 「ギター泥棒」 「東京ドズニーランド」 「ぼくらのロマン飛行」 時にわけわからんかったりグロテスクだったり妙に心温まる話だったり。 これだけの世界を持っている大槻ケンヂの懐の広さを感じた一作でした。 個人的にお気に入りは「二度寝姫とモカ」です。 土曜日の朝は必ず二度寝する二度寝姫の翔子と、隣の三毛猫モカ、それからやさしいおばあさんとのちょっと切ない物語。 それとはまったく違った方向性で東京ドズニーランドも捨てがたいんですけどね。 某ネズミ王国をとことんまでパロディーにしてしまう勇気に乾杯。 だいじょうぶかなあ大槻ケンヂ。 ゴスロリっていう不思議な世界の中で語られるお話はどこかまぶしいです。 ゴスロリかあ……私がダイエットしてめっさ痩せたら1回やってみたいような、それも怖いような。 惹かれる世界感ではあります。いつか…… あ、ゴスロリとか興味なくてもぜんぜん問題なく読める本です。
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