ユーフォリ・テクニカ 作:定金伸治 イラスト:椎名優 中央公論社(C☆NOVELS) 2006.12 超個人的評価:★★★★☆ 真空から取り出したエネルギーを水に封じることでつくられる「水気」 この水気が発見されたことによって、世界の文明レベルは格段に進歩した。 舞台はそんな19世紀末の叡理国(エーレ国) 東洋人のネルは叡理国で初めて王立技術院の講師としてやってきた。 しかしまだまだ外国人への偏見や差別が消えない叡理国、ネルの出した研究員の募集にもなかなか応募が来ない。 唯一やってきたのは破天荒な少女、エルフィールのみ。 情熱もあって頭もいいのだが、少し?暴力的なところがたまにキズだ。 しかも、彼女の正体はなんと叡理国の王女様らしいのだが……? 設定がしっかりしたファンタジーっていいよね。 今回「水気」の設定が秀逸でした。 すごく科学的な裏打ちっぽいことがしっかり書いてあって、ホントにそんなエネルギーがあるんじゃないかと思ってしまうくらいでした。 良く読むとすごく万能でファンタジーな力なんですが、妙な説得力があります。 技術院とかの描写がすごく理系な大学の感じで描かれておりました。 ちょっとあこがれ。文系卒の私には遠い世界です……。 楽しかった。 あ、あとエルフィールがかわいかったです。 はじめちょっと変な娘なのかと思っていたらちょっとどころじゃなかったわけですが。 すごくがんばり屋でさ。 応援したくなってしまう。 もちろん男性陣もなかなか素敵でした。 続き、出てくれないかな。
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