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      一瞬の風になれ1 第一部ーイチニツイテ

作:佐藤多佳子
講談社
2006.8
超個人的評価:★★★★★

主人公の神谷新二、高校一年生。
中学時代まではずっとサッカー漬けの毎日だった。
彼の兄もまたサッカー選手。高校生でJリーグから勧誘がくるくらいの、本物の天才。
兄弟仲は決して悪くない。むしろ仲のいい兄弟だ。
だけど、新二はサッカーを辞めた。
高校に入学して、親友の連のついでに誘われて陸上部に入部することを決める。
走ること。
今まで知らなかった世界に新二はどんどんひきこまれていく。
しかし、彼は不幸な星のもとにでも生まれているのか、連は中学時代に陸上の短距離で全国大会にでているような天才スプリンター。
同じ種目にいながらぜんぜんかなわない連へのあこがれと、かすかな嫉妬を感じながらも新二は練習に励むが……
神谷新二、陸上生活一年目の物語。

なんていうかとりあえず読んでくださいという無茶な進め方をしてしまいたくなる本作。
本屋大賞を取って書店で平積みになっているのをよく見かけるので、タイトルくらいは知っている方も多いかも。
基本的に流行モノ嫌いな私は当初まったく買う気はありませんでした。
たまたま立ち寄った古本屋で一巻が半額で売られていたのでノリで購入して、ずーっと積み本の山の中に埋まっておりました。あーなんでそんなもったいないことしたんだろう。
通学途中に読みだして、学校帰りには2巻と3巻を購入しておりました。
全三巻でお話は一年ごとに区切れているので、次の巻への引きがどうこうというわけではありません。
でも読んでいるうちに「まだ続いているの?じゃあ早く続きを読まないと!!」っていう気分になっておりました。
ハードカバー三冊は痛い出費だけど、我が人生に一片の悔いなし!!

ええと、ちゃんと内容も語らねば。
キャラクターがとっても生き生きしております。

主人公の新二(地道な練習が苦にならないタイプ。サッカーよりは陸上の方が才能あり?高校に入ってタクアンヘアー_自作になる)をはじめ、兄の健ちゃん(天才サッカー選手。スポーツマン。基本的に頭の中はサッカーを中心に回っている)、親友の連(天才スプリンターだが、基本的にやる気はあんまりない。彼の脳内に努力とか忍耐とかいう言葉はない。走るのは好き。強化合宿から夜こっそり逃げ出して帰ろうとするような強者)、顧問のみっちゃん(一見だるそうだが隠れ熱血? 自分も元短距離の選手。わりと生徒のことを尊重してくれる)

陸上なんてまったく興味のない私ですが、がっつりはまっておりました。
なにせ新二が陸上初心者という設定なので、違和感なく陸上の世界をのぞくことができます。
基本は短距離(100.200)と400メートルリレー。
練習方法とか部活シーンが丁寧に書き込まれているんだけど、それがぜんぜんうっとうしくないの。
新二と一緒にわくわくしながら読んでおりました。

印象に残っているシーンは、サッカーの最後の試合が終わった新二に連が告げた
「お前も走るの好きだな?」っていうのと
「ボールなんてなけりゃ、おまえ、もっと速いのに」
の台詞二つ。
新二が陸上を始めることにつながる連の殺し文句です。

そのあとの体力測定での二人のかけっこの所も捨てがたいのですが。


ああ、好きな本の読書記録書くのってなんでこんなに難しいんだろう。
とりあえず一巻をぱらぱら読んでみてください。
あとはもう欲望(?)の赴くままに!!
ワタクシ里希の個人的今年一番のオススメでございます。

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佐藤 多佳子

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